石川雅子が感じた「西田ミヨ子のミュージックワールド」
第98回音楽のひろば~西田ミヨ子のミュージックワールド~で感じたことを、石川雅子(石川雅子ミュージックアカデミー 主宰)に、存分に、語っていただきました!!
2018年度の「音楽のひろば」に最多出演を誇る、西田ミヨ子さんのオンステージ!2019年1月31日 なぎさ和楽苑にて。
新春の候、最初に歌われたのは
「どこかで春が」
まだ、芽が吹かなくても、春は近づいてきていると感じさせてくれる曲で、思わず一緒に口ずさんでしまいます。
続いて「歌の翼に」
西田さんは、約一年前から始められたピアノのレッスンで、この曲のメロディーを右手で弾いて、私が伴奏部分を弾いて、二人で連弾演奏を楽しみました。「歌の翼に」はロマン派を代表するメンデルスゾーンの曲で、音楽の世界に自然に誘ってくれる調べです。
目がご不自由な西田さん
喜寿(77歳)になられたことを記念に、念願だったピアノを、私のもとで始められてから1年弱。見事にピアノを弾く“コツ”をつかまれました。極度に視力が落ちて、楽譜を見ることができません。もちろん、鍵盤も。ですから、黒い鍵盤に触って、手の位置を確認する箇所が随所にあるので、確認しながら演奏していきます。
「ア ラ トゥルカ=トルコ行進曲」をピアノで演奏
西田さんは、左手でアプローチし、私と二人で連弾しました。モーツァルト作曲のこの曲は、メロディーや流れを知っている曲は、弾けるようになる可能性が高いです。
実は、開演前のリハーサルで、この曲を弾いていると、西田さんのコーラス仲間の皆さんが、「素晴らしい」と、驚いた顔をされたので、私は、力(パワー)をもらいました。嬉しかったです。なぜかというと、、、まだ演奏が安定していない曲を連弾するのは、セカンド(下のパートを弾く奏者)にとっては、冒険です。しかし、そんな心配をよそに、西田さんは、わき目もふらずに、押し進んでいかれます。その姿は、まるで、子どもが野を駆け抜けているようで、爽快。こちらまでウキウキします。
最後は、歌で「慕情/フェイン作曲」
視覚障がい者の方のピアノレッスン♬
西田さんは議員を退職後、64歳の時に、宝塚歌劇団出身の森下先生に、歌を習い始めました。ピアノも同時に、試みましたが、弱視のため、鍵盤の白黒がチカチカして、視覚的に苦しかったそうです。それから10年以上が経って、視力低下がありましたが、かえってチカチカすることが無くなって、念願のピアノに再度、挑戦することにしました。
喜寿を迎えてからの挑戦!!
月二回のレッスンでは、レッスン時の音を録音され、その音を頼りに、自宅練習を積み重ねてきました。持ち前の“ミヨ子トーン(音)”を活かして、これからも、お好きな曲を弾いていかれることを願っています。
*石川雅子ミュージックアカデミーでは、障がいをお持ちであっても、音楽の魅力に触れて頂きたいと考えています。障がい者割引を設けています。ご相談ください。